呼吸〜横隔膜から〜 (2024/03/19)
ここ数年、呼吸が浅いなと思う方が良く来院されます。
大きく息が吸えない、空気が入っていかない、胸が広がらないなど人により様々です。
今回は横隔膜に絞ったお話します。
安静時呼吸(何もしてない時の呼吸)では通常、横隔膜と肋間筋が働いていると言われています。
横隔膜は静脈系の心臓と呼ばれ、昔からオステオパシーでは重要視されてました。
横隔膜が上手く機能するには非常に沢山の要素があります。
神経要素、筋膜(ファシア)要素、関節構造、心理的な要素も入ると思います。
横隔膜には心臓や肺、肝臓、食道、血管、副腎、大腸、脾臓など様々な組織が筋膜(ファシア)を介して直接的に繋がっています。
あまり聞き馴染みのない肝円索、臍静脈索というヘソの緒からの名残りというのもあります。
神経は首や背中から出たり、自律神経の要素もあり非常に複雑です。
オステオパシーでは色々な要素から問題を見つけて施術をします。
▽ここで例を1つ(※効果を保証するものではございません)
咽頭扁桃炎(アデノイド)と中耳炎の女の子。
来院した際には中耳炎は治っていましたがこれらは同時に起こることが多いです。
「一ヶ月後に手術予定だがどうにかしたい」と相談されました。
ここでは先ほど話したヘソの緒の名残みたいな部分に緊張がありました。
頭全体、特に鼻腔〜耳管と頬骨のライン(ここ重要です)を調整。
当院で3回施術後に、病院で手術前の診察を受けに行くと 「担当医師から”手術の必要ありません”と言われた」と報告がありました。
手術が必要になる時もありますが、身体の負担を考えると回避できてとても嬉しくなりました。
上にあげたのは少し特殊な例ですが、呼吸は免疫機能に非常に関わっていると考えています。
適度な運動や食事なども重要ですが、「なんか不調が続くな〜」という時は呼吸・横隔膜なんかも気にしてみると良いかもしれません。
OMT-LAB 山崎