睡眠と身体 (2024/03/20)
日本人は慢性的に睡眠不足の割合が多いと言われます。最近、睡眠の記事をよく目にしますが、
ノーベル賞候補と言われる柳沢正史先生がメディアに出でいる影響もあるようです。(youtubeに沢山あるので見てください)
いくら良い食事や薬を摂って、良い治療を受けても適切な睡眠を補うことは出来ません。
ここで睡眠と脳脊髄液の関係についてお話しします。
10年程前からグリンパティックシステムという脳脊髄液の新しいルートが注目されています。
因みにオステオパシーでは創設者の時代から脳脊髄液に着目していました。
脳脊髄液(最近ではニューロフルイドと呼ばれる)に関してはまだまだわからないことが多いようです。
グリンパティックシステムはオステオパシー界隈でも話題になりますが、
究極に要約すると深い睡眠の時に脳をお掃除する大事なシステム(伝わりづらいっ)
これはアルツハイマーなどの予防に関わる可能性もあります。脳を解剖した時にミスした人がいて、たまたま発見されたらしいです。
深い睡眠(ノンレム睡眠)と浅い睡眠(レム睡眠)は(個人差がありますが)概ね90分周期で切り替わることは有名ですが、
もう一つ寝ている間に90分周期でお掃除が行われる重要な場所が見つかっています。
それが腸です!
睡眠の周期との関係はまだ不明ですが、同じ寝ている間の90分周期とは非常に興味深いです。
腸脳相関とよく言われます。違う観点で言うと腸内細菌(太陽神経叢)と脳脊髄液の関わり。
免疫システムの一部として非常に重要です。
太陽神経叢(並びに腸内細菌叢)は外部の侵入者と戦う兵隊として
脳の中心部(脳脊髄液を作る場所)は免疫の司令塔として働いていると教えてくれた先生がいました。
正しい言い方ではないですが、腸で戦う兵隊がいないと戦えないので免疫が落ち、
脳から上手く指令が出てないと混乱して自分を攻撃する、いわゆるアレルギー反応(過剰な炎症)が起こります。
実際こんな簡単な話ではないですが、腸と脳が上手く働くのは非常に重要です。
睡眠時の腸と脳も密接な関係があるのではないでしょうか。
(脳と心臓と肝臓の関係も重要ですが、また別で話します。)
この時期花粉症で悩まされる方が多いですが、
腸と脳が上手く働くことと、頭や身体のバランスを取るはアレルギー改善にも重要です。
・しっかりした睡眠
・食事(糖質や不飽和脂肪酸など炎症を誘発する油を控え、水溶性食物繊維を摂るなど)
・適度に汗をかく運動
など生活習慣の心がけが大切です。私自身も普段は花粉症ではないですが、春に寝不足や酸化した油を取ると目が痒くなります。
(よく花粉を一定量吸い込むと発症すると聞きますが、発症する人としない人がいるので、あまり的を得てないように感じます。)
色々試したけど良くならないお悩みにはオステオパシーで身体を整えるのもお勧めです。
実際、オステオパシーの施術受けて花粉症やアレルギー症状が良くなったと言われることも多いです。
OMT-LAB 山崎