足の骨 (2024/03/15)
足は上図のようにたくさんの骨で構成されています。【ネッター解剖学アトラス参照】
足首の捻挫を経験した方は多いかと思います。
靭帯などの軟部組織はよく問題にあげられますが、
上図にあるの小さいブロックみたいな骨、足根骨はケアされてないケースが多いです。
この小さい骨の配列が崩れてしまうと足だけでなくいろんな部分のバランスが悪くなります。
必ずしもこの図のように捻れるわけでないですが、足は身体のバランスを感知するセンサーが沢山あるのでいろいろな問題が起こりやすいです。
▽例を挙げてみたいと思います。
⚫︎1人目: 股関節を外に広げると鼠径部に痛みが出ていた方。
20年近く理学療法、整体、マッサージ、鍼など色々と試したが改善しなかったようです。
股関節自体は小殿筋と大腿直筋という筋肉を緩めて滑走を出すと楽にはなるようですが、
足の足根骨(特に立方骨)の問題から足首の動きが悪くなっていました。
動きの悪い方は扁平足気味にもなっていました。この状態だと股関節痛みを軽くしても歩くたびに負担がかかるのですぐ痛みが戻ります。
この足根骨をバランスをとって股関節の動きを出すと「今までの症状が良くなった」と報告がありました。
もちろんここだけを施術したわけではないですが大きい問題にはなっていました。
⚫︎2人目:膝が痛くしゃがめない症状の方
2年前から膝が痛く整形外科、整骨院など通っていたようです。
それまでの治療のおかげで膝自体は変形もせず筋肉の柔軟性も問題なかったです。
この方は痛い膝と反対側の足首、足根骨に問題がありました。
詳しく伺うと、「過去に2回ひどい捻挫をしていた」とのこと。
それから骨盤のバランスが崩れ、さらに反り腰になり背中が丸く猫背になっていたので膝の問題が取れないようでした。
3回のオステオパシー施術で足と背中の問題を調整をした後、正座をできるまで改善しました。
2つの例では一見、足の骨は関係ないように見えますが非常に大きな原因になっていました。
捻挫だけが原因というわけではなく。身体は色々なところで問題が影響しあっています。
オステオパシーは全体をみて施術を行います。
なかなか症状が改善しないときは意外なところが問題になっていることが多いので、全体性をみるオステオパシーを試してみてください。
OMT-LAB 山崎