胸郭入口と頭痛 (2016/11/09)


胸郭入口は、解剖学では胸骨柄、第1肋骨、第1胸椎で作られる部分と言われます。

ですが機能的な胸郭入口は、第2肋骨と第1~4胸椎を含みます。

施術を行う際は後者の方が重要に思います。

この場所は、臨床的にも解剖的にも非常に重要です。

アメリカで有名なオステオパスのカイ・ミッチェル先生は、

時間がなく一ヶ所だけ治療するなら縦隔を含んだ胸郭入口のエリアだと言われていました。

デスクワークやスマートフォンの使いすぎなどで不良姿勢が習慣化している方だと

この辺りは構造的に問題がある方がすごく多いです。

カウンターストレインの創設者のジョーンズ先生は頭痛の患者の80%に

第1肋骨の変位があると言われていたようです。

更に胸郭入口の問題は、リンパ液の流れに非常に関わります。

リンパ液はこの部分で静脈に排液されるので、ここに問題があるだけで全身の循環が悪くなります。

なのでここを治療することは頭痛や足の浮腫にとっても非常に重要です。

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